大企業OLからNFLレッドスキンズの
チアリーダーになった美女が語る若者論‼︎
VOL.04:SNSでコミュニケーションの目的は世界共通。「共感」を生み、広く「シェア」すること!
仕事も「共感ベース」で選ぶ時代
この本のとおり、「つくし世代」は、私を含め、選択肢がいろいろ広がっているからこそ、形にとらわれない生き方をいとわないのかもしれません。
ただ一方で、藤本さんも「もう少し会社にとどまることで気づける楽しさややりがいもあります」と書かれているように、やりたいことを即座に追い求めることだけが幸せなことかと言われるとそうでもない気がしています。
前の仕事では、大きなプロジェクトに関連した仕事がしたいと思って配属志望を出しました。結局は「量産系のデバイス営業」に配属になりました。でもデバイスの営業をしていくうちに、大きなプロジェクトの一員になるよりも一つ一つの案件の規模は「小さめ」だけど自分でマネージできる仕事の幅が「広い」デバイス営業は楽しく、私の性にあっているんだと実感しました。
だから何事も「石の上にも3年」というように、ある程度続けてみる必要があると思いますし、新たな道を模索するときは、相手の意見も聞きながら、自分でも良くリサーチしたうえで決めたいなと思っています
文中に出てくる、一橋大学を卒業して、独立行政法人都市再生機構に就職後、転職し一般社団法人「四国若者会議」を設立された、瑞田信仁(たまだ・のぶひと)さんのコメントの中に「どの会社で働くかじゃない、誰と働くか」とありました。
私にとって、ここも共感ポイントの一つでした。前の職場での人間関係は本当に恵まれていました。上司は私をうまく見守りながらも、必要に応じて適切なアドバイスを下さる方々ばかり。先輩もその他の方々も親やお兄さんのように面倒をみてくださる方ばかりで、この会社での人間関係、居心地の良さというものがあったからこそ7年間仕事を続けてこれたのだと思います。
ひるがえって、いま、ワシントンで、新しいチームの仲間に対し、何ができるのか。どのように「つくし」、どのようなチームを「つくる」のか。
藤本さんの著作タイトルではないですが、『「つくす」若者が「つくる」新しい社会』の当事者として、私自身がいま、他人ごとではなく「自分が主役」として問われているのです。
橋詰あずさ AZUSA HASHIZUME
1986年、東京都生まれ。幼少の頃よりT.Sダンスワークバレエ教室にてクラッシックバレエを始める。15歳でアメリカ、マサチューセッツ州の芸術学校に留学。バレエとモダンダンスなどを学ぶ。2004年、カナダ、オンタリオ州のカールトン大学に入学、08年同大学心理学学士号取得。09年、三菱電機株式会社に入社。以降、7年間デバイスの国内・海外営業を担当。12年、26歳の時に遅咲きだが、チアリーダーを始める。日本社会人アメリカンフットボール協会「Xリーグ」に所属する「IBM BigBlue」専属チアリーダーに合格。以降、2年目にはバイスキャプテン、3年目にはキャプテンとして、チームをけん引する。2016年、チアリーダーの高みを目指し、NFLの「ワシントンレッドスキンズ」のオーディションを受験。150名の中から8人の合格者の一人として選ばれた。5月10日に三菱電機を退社。翌日にはワシントンに飛び立った。
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